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水害で壊れた太陽光発電、点検・撤去手順まとめ JPEAが注意喚起

 太陽光発電協会(JPEA)は8月31日、台風10号による大雨で、東北地方を中心に大きな被害が出ていることを受け、水害で太陽光発電システムが被災した場合の対処方法をまとめた文書を改めてホームページに掲載した。 水害にあっ […]

 太陽光発電協会(JPEA)は8月31日、台風10号による大雨で、東北地方を中心に大きな被害が出ていることを受け、水害で太陽光発電システムが被災した場合の対処方法をまとめた文書を改めてホームページに掲載した。

水害にあった太陽光発電システムやパワーコンディショナー等は感電リスクがあるので、近づいたり触れたりしないよう注意を呼び掛けている。また、太陽光発電システムの水害時は、50kW未満の場合は販売施工事業者に、50kW以上の場合は選任されている電気主任技術者に連絡し対策をとる。

この文書では、太陽光発電システムの電気主任技術者・販売施工事業者等、太陽光発電システムや周辺電気設備に充分な知見がある者に向けて、公共産業用システムが水害により被災した場合の点検・撤去に関する手順と留意点についてまとめている。

感電リスクがあるので近づかない・触れない

 水害にあった太陽光発電システムは機能不全となるが、太陽電池パネルは光が当たると発電するため、電力系統側を遮断し、パワーコンディショナーを停止しても、直流側のケーブルや機器端子は充電されている状態となる。また、被災することで絶縁性が低下し、予期しない箇所に電流や電圧が印加されている場合がある。

そのため水害を受けた、太陽光発電パネルやパワーコンディショナー、太陽電池パネルと電線との接続部は、接近または接触すると感電するおそれがあるため、近づいたり触れたりしないこと。点検・撤去する場合は、感電リスクに充分留意しなければならない。

 これらと併せて確認するべき文書として、日本電気協会の「自家用電気工作物保安管理規程」や、日本電機工業会の「小出力太陽光発電システムの保守・点検ガイドライン」、JPEAの「太陽光発電システム保守点検ガイドライン【10kW以上の一般用電気工作物】」を紹介している。

 

 水害時に、パネルや機器が浸水してしまっている時は、漏電してしまい、水たまりや架台等にも通電している場合があります。足を踏み入れたり、触れたりした際に感電してしまう可能性がありますので、専門業者に相談し、対応してもらうようにしましょう。